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北海道出身アラフォーサラリーマンのブログ。Youtube・ビジネスハック・音楽・鉄道について

新幹線殺傷事件  我々が知っておくべき情報とは?

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先日、東海道新幹線の車内でナタを持った人間が同じ車内に居合わせた乗客を次々と切りつけ女性2人が大けが、その女性を救助に向かった男性会社員が残念ながら命を落とされた事件
 
切りつけられた女性を助けようとして犯人ともみ合いのうえ命を落としてしまった梅田さん。
 
逮捕された犯人に切りつけられたのか、一度倒された後に、再び起き上がり1人ナタを振り回す犯人に立ち向かって行った様子が車内の防犯カメラに収められていたとのこと。
 
このニュースのコメントに
「梅田さんは一度倒れた時、再び起き上がらなければ、おそらく自らの命は助かった可能性が高い」
 
にもかかわらず
 
「切りつけられた女性、又車内に居合わせた他の乗客に危害がこれ以上及ばないように自らの危険を顧みず1人犯人と戦った梅田さんは本当に勇気のある方だ」
とありました。
 
わたしも全く同感です。
 
この事実を知った時、犯人に対する大きな憤りと同時に残念ながら亡くなられた、梅田さんに対する深い追悼の念そして、梅田さんの勇気にとても感銘を覚えました。
 
「なんて、強い方!」なのだと。
 
わたしも、梅田さんと同様の男性です。
 
「自分がもし同じような状況に置かれたならば、とっさに梅田さんのような行動ができたのか?」
 
事件以後、結構考えてしまいます。
 
梅田さんは結婚もされ、小さなお子さんもいたようです。
それを聞くとなおさら、甚だ身勝手な理由で全く罪のない善良な人を殺害するに及んだ犯人に対しての怒りと残された家族の無念さ・悲しみの深さを感じるのです。
 
半面、わたしは結婚はしているものの子供はいません。
梅田さんよりはるかに守るべきものは少ないはずです。
 
そんな自分が、突然ナタを振り回す犯人に丸腰で立ち向かっていくことが出来たのか?
 
正直なところ、自分がそうできる自信はありません。
(そうありたいと強く思ってはいますが...。)
 
だから、なおさら梅田さんの勇気に深く感銘するのだと思います。
 
 

同車両の男性達は救助しなかった

 
事件当時、同じ車両には男性が30名程が乗車していていました。
 
梅田さんが犯人ともみ合っている間、その場に居合わせた男性が協力しながら犯人を制圧するような行動をとっていれば、梅田さんは命を落とさずに済んだのではないか?
 
男性達は梅田さんを援護することもなく他の車両に逃げていった。
つまり命の危険が差し迫っている人間を顧みることなく、傍観者的行動をとったことに対して批判も多くあがっています。
 
 

傍観者の男性達を責めることはできるのか?

 
実際、ツイッターでは居合わせた男性達を非難するツイートをしたところ炎上し騒ぎになっている問題も起きました。
 
わたしは、勿論梅田さんを助けることが出来なかったことに対して非常に残念に思いますが、他の車両に逃げた方々を責めることはできないと思っています。
 
まず、突然男がナタを振り回すような状況に人間が遭遇すれば、有り余る恐怖で足がすくんでしまって、その場で動けなくなってしまうと思います。
 
我に返った時には、動物としての本能で意識しなくても退避行動をしているとのではないでしょうか。
 
又、仮に「梅田さんを助けなければ!」と思った方がいたとしても、もし自分が救助のために犯人に向かって行った結果、命を落とすような結果になった場合、「残されれた家族はどうなるのか?」という考えが頭をよぎったかもしれません。
 
それ自体は、至極当たり前の感情だと思いますし、その考えの元で救助の行動がとれなかったとしても、人間としての自然の感情である以上責めることはできないと思うのですが。いかがでしょうか。
 
 

緊急事態にどのような対策をとれば良いか?

 
もう、2度と起こってほしくない悲しい事件ですが、同じような事件が再び起こる可能性は否定できませんよね。
 
もし、そのような事態に遭遇した場合、
 
・我々はどのように自らの命を守ればよいか
 
・襲われそうになっている人をどのように救助すればよいか
 
格闘技などの経験もなくおよそ暴れている人間を制圧したこともない素人であるひとが、現場でとることが出来る行動を、テレビや学校の場で紹介したほうが良いと考えています。
 
今回の事件でも
新幹線の車掌さんが、車両の座席の座面(座った時おしりがあたる面)を取り外し、刃物から身を守る盾の代わりにしたようです。
 
わたしは、鉄道が好きなので座面は定期的にクリーニングするために簡単に取り外すことが出来ることは知っていましたが、それを知らなかった人はとても多いのではないでしょうか。
 
座面を盾にすることがどれほどの防御効果があるかは分かりません。
 
ですが、何も持たずに刃物を振りかざす者に対して向かっていくのに比べれば何倍も身を守る効果は期待出来ると思います。
 
座面を盾にした男性が、腰を低くして数人で犯人に同時に向かっていけば大きなケガをすることもなく制圧できたのかもしれません。
(あくまでもわたしの想像ですが...)
 
又、「居合わせた男性達が目配せをしながら、同時に自分の履いている靴を犯人に投げつけたらよかったかも...。」等色々と想像してしまいます。
 
 
犯人と相対することになった場合はどうすれば良いのか?
 
こんな記事がありました。
 
まず第一に
「とにかく一刻も早く逃げる」
 
これが鉄則!
 
しかも
 
「決して振り返らずに」
 
 
今回の事件で大けがを負った女性のケースのように突然刃物で切り付けられた時の対策としては
 
”見知らぬ人物に刃物で切り付けられたときの対策だが、危機管理上はカバンを盾として使うのが有効だという。といっても、筆者が持ち歩くようなビジネスバッグのことであり、女性が持つハンドバッグは用途に合わないかもしれないが、書類の入ったバッグは刃物ではなかなか突き刺せないそうだ。”
 
勇気をもって、襲われている方を救助に向かう際もバックは身を守る道具になってくれるようです。
 
ビジネスマンであれば、パソコンやタブレットPCが入っているバックを持ち歩いている方も多いと思います。
書類が入っているバックでも刃物の防御効果があるのならば、PCが入ったバックは非常に「強力な」盾になってくれますよね。
 
いざという場面になると、頭の中が真っ白なってなかなかバックを盾にした体勢をとることはなかなか難しいかもしれませんが、時々「自分がそのような状況に巻き込まれた場面」をイメージトレーニングすると良いかもしれません。
 
 

スマホで現場を撮影するのはやめよう

 
スマホで現場を撮影することは、自分の命だけではなく、先の記事にあるように 、何よりも逃げる人にとっては邪魔になってしまうので絶対にやめましょう。
 
秋葉原殺傷事件の時も、スマホで事件現場を撮影する人が多々おり、被害に遭われた遺族の方が「スマホで撮影するのならば、救助してほしかった」と言っていたようです。
 
この発言に関しては、わたしは全く持って同意します。
 
わたしは、弱い人間です。
自分がその場にいたら、梅田さんを助けることをせずに逃げてしまっていたと思います。
 
でも、少なくてもスマホで現場を撮影するようなことはしない自信があります。
 
とにかく悲しくて、色々と考えさせらる今回の事件
 
 
最後に
 
心より梅田様のご冥福をお祈りいたします。
合掌。