”6月12日にシンガポールで開催される予定の、アメリカのドナルド・トランプ大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長による米朝首脳会談に向け、金正恩氏ら北朝鮮側が宿泊するホテル費用を支払えないおそれがあるため、誰が負担するか調整が行なわれているという。ワシントン・ポスト紙などが報じた。”
一度はアメリカ・トランプ大統領が6月12日に行われる予定だった米朝首脳会談を延期しましたが、再び予定通り12日にシンガポールで行われるのが決定したようです。
その際の北朝鮮側宿泊ホテル費用を北朝鮮が支払えない恐れがあるので、どこか負担するのか調整中とのこと。
一度は御破談になった首脳会談。
北朝鮮の非核化に向けた第一歩だけではなく、韓国のみならず我々日本にも甚大なる被害が予想される軍事衝突や戦争を回避するためにもまずは会談が予定通り行われることは良かったと思います。
でも、どうも腑に落ちないのがなぜこんなにも「ゴネ徳」が通用するのかということです。
日本人は何も悪いことはしていないのに
日本は、北朝鮮に対して何も悪いことはしていませんよね。
それなのに、罪も何もおかしていない一般市民が北朝鮮に突然拉致されて、今も日本に戻ってこれない人が沢山いる。
完全なる国家による犯罪です。
日本に非がある部分は全くありません。
身内を平気で粛清するような冷徹な人間である 金正恩委員長でも、韓国との首脳会談時に見せた笑顔や冗談を見聞きすると
「やっぱりこの人も1人の血の通った人間なんだなぁ」と思ってしまい、急に親近感が湧いてきてしまうから不思議ですよね。
報道にもあるように、金委員長はそのような人間心理には精通しており、我々がそのような気持ちになることは百も承知のうえで、あのようなパフォーマンスを行ったのだと思います。
でも、そうは分かっていてもあの会談で金委員長の印象が変わってしまったのは間違いない。
日本は北朝鮮に対して何も悪いことはしてきていません。
でも、米国と最も結びつきが強い同盟国であり米国の基地が多数存在するという理由で、例えそれが、脅してあったとしても「日本にも甚大なる被害が及ぶ」と北朝鮮は言っています。
何度も言いますが、日本は北朝鮮に対して何も悪いことはしてきていません。
なのに、なぜそのようなことを言われなければならないのか。
今後、米国との交渉が順調に進めば、やがて日本も国交正常化に向けた交渉が行われると思います。
北朝鮮はその際、国交樹立との交換条件に多額の経済援助を日本に求めてくるとも予想されていますよね。
勿論、金委員長や軍部の軍事的暴走を防ぐためには、北朝鮮の国情を安定化させることが必要で、そのためには経済の発展が不可欠です。
そのための経済援助は仕方がないのかもしれませんが...。
結局、北朝鮮は開き直った借金の債務者と同じ
いつも思うのが、結局人間は「開き直った者」が勝ちなのです。
借金を多額していて、弁済していない債務者も本来は自分が借りたお金を返さないことが悪いのに、
「無いものは無い!」
「だから、返せない!」
と開き直ってしまえば、債権者はなかなかお金を取り戻すことは難しくなりますし、最終的には泣き寝入りすることも多いと聞きます。
(もちろん、ここでいう債務者は債務者すべてのことではありません。)
金委員長も、借金の債務者とおなじで
「うちにはお金がない」
「だから、お金を出せ!」
「さもないと、戦争をしてミサイルをぶっこむぞ!!」
と開き直っているように感じてしまいます。
北朝鮮に対する経済援助は必要なのかもしれません。
でも、それをするためには最低限
全ての拉致被害者の帰国と拉致問題への北朝鮮側が関与を認め謝罪すること。
そのことを条件とすべきだと思います。
だって、拉致問題は完全なる北朝鮮の犯罪です。
そして、何度も繰り返しですみません。
拉致問題を含めて日本は何も北朝鮮に対して何も悪いことをしていませんし、なんら北朝鮮に文句を言われる筋合いはないのですから。