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イチロー記者会見に類い稀な謙虚さを感じた

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こんばんは。アラフォーおじさんの健太です。
 
 
ちょっと古い話題で恐縮です。
 
先日、日本人初の野手メジャーリーガーで数々の偉大な記録を残したマリナーズのイチロー選手が引退会見を開きました。
 
メジャーリーグ史上に燦然と輝く数々の大記録を打ち立てた偉大なる選手に対して三度目となる国民栄誉賞授与の打診もあったにもかかわらず、「人生の幕を下ろした時に頂けるよう励みます。」とのコメントでまたも受賞を辞退したこともニュースになっていましたよね。
 
イチロー選手はどちらかと言えばマスコミ嫌いで、記者会見やインタビューはそっけなく短時間で終了させてしまう。と一般的には思われてます。
 
でも、日本でのプロ野球選手時代を含めると28年の大変長期にわたる現役生活が終了するとあってか、引退会見でのイチロー選手は深夜に始まった会見にもかかわらず、饒舌にかつ終始にこやかに約1時間30分も会見に及んだことはニュース番組などで繰り返し映像が流れていたので、その画面に見入った方も多いかと思います。
記者会見の中でのイチロー選手の言葉はどれをとっても傾聴に値する深いものでしたが、その中でもわたしは
 
「イチロー選手の生き様でファンの方に伝わっていたらうれしいということはありますか。」と問われたイチロー選手が
 
「生き様というのは僕にはよくわからないですけど、生き方と考えれば、さきほどもお話しましたけれども、人より頑張ることなんてとてもできないんですよね。」
と答えたところが非常に印象に残りました。
 
なぜかといえば、
 
その発言に「イチロー選手はほんとうに謙虚な人間なんだなぁ」と改めて感じたからです。
 
だって、イチローは前人未到の何々を始め数々の大記録を打ち立ててきた選手です。
 
そんな彼がその記録を樹立するためにどれだけ努力を課せられ重ねてきたのか我々の想像を絶するような凄まじい努力をしてきたはず。
 
そんな彼が「人より頑張ることなんかとてもできない」と発言するとは!
 
イチロー選手は
 
・「だって、あくまでも頑張るのは自分ですよね?」
 
・他人からたとえ「頑張ったね」と言われても本人がそう思わなければ「頑張っていない」。
 
・「僕自身は頑張ったと言えるのかもしれないけど...。」
 
・頑張ったか、そうでないかは自分で判断する以上「自分が頑張ったことと他人の頑張ったことの比較なんてとてもできないですよね?」
 
そのように考えていて、会見時の発言になったと思うんです。
 
 

イチロー選手の自分の意見を押しつけない謙虚な態度

 
先の発言は、自分の頑張りと他人の頑張りとを比較なんてできない。
 
あくまでも何を頑張るか。頑張ったかを判断するのは自分自身。
 
だから、
 
「オレはとっても頑張った。努力をした。」
 
「そして偉大な結果を残してきた。」
 
「だから、お前もオレのように負けずに頑張れ!」
 
そんな態度をとることをイチローはしない。
 
そこに彼のものすごい謙虚な姿勢を私は感じたのです。
 
 

イチロー選手は自分をまるで他人のように観察することができる?

 
イチロー選手が、なぜそんな態度をとることができるのか。
 
それは、イチロー選手が自分をあたかも他人のように捉えることができる思考の持主だからだとおもいます。
 
イチロー選手は、他人の振舞いについていつもとても客観的に観察している。
 
他人だけではなく、自分についてもきわめて客観的に観察することができる。 まるで自分の行動をあたかも他人振る舞いのような感覚で捉えることができる。
 
自分は他人に考えをおしつけらるととってもいや。
 
だからこそ、自分の行ってきたことを他人に押しつけない。
 
そうゆうことなのではないか。
 
 
その態度は同じ記者会見のほかのコメントでも出ていました。
 
 
「子供たちに何かメッセージを」と聞かれたイチローは
 
「苦手なんですよね...」
 
と言って笑いを誘っていましたが、スーパースターのイチローです。
 
例えば、野球少年に向かって
 
「僕を見習って、僕がしてきたようなたゆまない努力を続けていけば、きっと僕みたいになれるよ!」
 
そのように言えば、プロ野球を夢見る子供達にとって大きな励みになることは間違いありませんよね。
 
けれども、イチローが言ったのは
 
自分が熱中できるもの、夢中になれるものを見つければそれに向かってエネルギーを注げるので、そういうものを早く見つけてほしいと思います。

 

 
でした。
 
 

イチローはとてつもなく謙虚な人間だと思ったエピソード

 
以前、イチロー選手が奥さんの弓子さんが作った料理について、美味しいですか?と聞かれた際の答えが非常に秀逸で印象に残っていることを書きました。
 
 
「おいしいかどうかは分かりませんが、僕の口には合っています。」
 
とイチローは答えました。
 
本当にクールな発言でカッコイイと思いませんか?
 
愛情込めて料理をしてくれる弓子さんへの最大限の賛辞にもなっていると同時に、実にイチロー選手らしい、
 
「自分はとっても美味しく感じる」
 
けれども
 
「他の人が食べた場合は、それをおいしいと感じるかどうかはその人次第」
 
だから
 
「自分には分からない」
 
そんな謙虚な考えがあっての発言だったと思います。
 
 
イチロー選手の引退会見を見ていて、あらためてイチロー選手の卓越した謙虚さ、自分を客観視する姿勢を感じた次第です!