Amazonより
石田ゆり子。原田知世とともにわたしが大好きな女優さんです。
石田ゆり子は現在48歳。にもかかわらず、現在も変わらない美しさ、透明感を保ち続け今はちょっとしたブームになっていますよね。
そんな彼女が「Lilyー日々のかけらー」というエッセイを出版していました。
彼女のファンではあるわたしですが、たまたま本屋さんで発見しました。
表紙カバーの石田ゆり子がとっても凛としていて、そしてとってもきれいで…。
帯に書いてある、糸井重里さんの「こんなに素直にたくさん書いてくれたけれど、ゆり子さんのよさを、いちばん知っていないのは、ゆり子さんだという気もするのだ。」という推薦文にも非常に興味を持ったのでその場で購入して読んでみたのです。
彼女の人柄がひしひしと伝わってきて更に好きになった。
エッセイは我々が普段イメージしている(と思われる)石田ゆり子像と同様に、御本人が持っている極めて自然体で飾り気がない感じで普段送っている生活や、その中で大切にしていること。生い立ち、芸能界に入ったきっかけなどが淡々と述べれれています。
彼女は文章を書くこと、そして絵を書くことが好きなのだそうで、文体も非常に読みやすいですし自分で描かれたイラストも多く出てきます。小さな時に初めて書いた創作絵本も出てきます。
とても楽しく、充実した内容のエッセイだったので、ものの1時間もかからずに全ページを読んでしまいました。
どのページも彼女の素朴さや自然さ、ほんわかした雰囲気のなかにも感じる「大人の女性としての芯の太さ」が伝わってきてとてもおもしろいのですが
一番わたしが気に入ったページ。
それは、ロングインタビューという章で、「仕事のこと、恋のこと、これまでの人生について」質問されたことに対して、彼女が一問一答形式で答えているところ。
七夕の願いを込める短冊に、「エラ呼吸になりたい」と書いて、友達に本気に心配されてしまった。というエピソード。
なぜそんな奇想天外なことを普通、少女の時代であれば、「お嫁さんになりたい」とか、「ナースになりたい」とか書き連ねるのが一般的だと思うのですが。(そう考えるのはかなり古いでしょうか?)
そこを石田ゆり子は、「エラ呼吸になりたい」と周囲がびっくりするようなことを書き込み、石田ゆり子本人は、周囲のウケ狙いを狙って書いたわけではなく、至って真面目。
それを感じ取った周囲の友人は本気で心配してしまったというところが石田ゆり子の持っている自然さ、実直さを物語っていると思ったからです。
なんでも、
石田ゆり子は、小さな時どちらかというと引っ込み思案な子だったようです。
でも、ある日、妹であり女優として活躍している石田ひかりがやってた水泳に興味を覚え、ある日「自分もやってみたい!」と親に懇願して習っていた。
彼女はメキメキと才能を発揮し、ジュニアオリンピック選手の候補生に選ばれる程の実力を持つに至ったことは、石田ゆり子のファン以外も知っている方も多いと思います。
とにかく当時は猛練習が続き、なんと一日10Kmもプールの中で泳いでいたことが日常だったようです。
彼女は、「その時の辛く厳しい経験があるからこそ、現在の自分がある」といっていますが、よほどにつらい練習で、いっその事、魚のように水中で自由に呼吸ができる「エラ呼吸」に自分がなりたいと自然に考えてしまったのだと思います。
そんな、ある種天然的な発言も至って真面目にしてしまうのが、石田ゆり子の持つ魅力ではないかと感じた次第です。
「美魔女」にはない、透明感がある
石田ゆり子が、なぜ人を引きつけるのか。
考えてみると、石田ゆり子は48歳にもなりながら、今も昔と変わらない美しさを保っています。
それが、現在の人気に継ががっていることはおそらく間違いがありません。
あえて、彼女をカテゴリー分けするとすれば、現在ブームになっている「美魔女」に分類されるかと思います。
でも、「美魔女」と彼女は違うような気がします。
石田ゆり子には、世間一般的な美魔女が醸し出している妖麗な「色気」はあまり感じられません。
「魔女」としての要素がない。
でも、色気がないからといっても、決して子供じみていたりしているわけではなく、大人の女性が持っている「凛とした芯の太さ」はしっかりと持ち合わせていて、それでいてとっても透明感がある。
そんな、とても不思議な雰囲気を醸し出しているのが石田ゆり子であり、一般的な美魔女がもっていない魅力を持っている彼女に我々は惹きつけられるのだと思います。
まとめ
石田ゆり子のファンの方はもちろんのこと、彼女のファンではない方であっても、エッセイ「Lilyー日々のかけらー」は買って読んでみるべきだと思います。
なぜなら、エッセイとはいえ、石田ゆり子の生き方や哲学についてのテーマの内容も結構ページがあり、結構それなりに読み応えがあります。
タレント本によくあるような、ページを占めているのは写真が殆どで、文章の部分があったとしても特大のフォントであるようなことはありません。
でも、石田ゆり子は自身文章を書くことが好きと言っているように、とても文章としてとても読みやすく、そして語り口調も自然体なので読んでいてとても楽しいですし、なんかすごく「ほっこり」した気分になります。
表紙帯の糸井重里さんの推薦文「こんなに素直にたくさん書いてくれたけれど、ゆり子さんのよさを、いちばん知っていないのは、ゆり子さんだという気もするのだ。」
そのとおりだと読んでみて感じました。
おそらく石田ゆり子は、自分の魅力に気がついていないからこそ、意図的に自分のパーソナリティーをひけらかそうとしない。
だから、いつまでも自然体でいることができて、それが我々にとってとっても魅力的に映るのだと、彼女のエッセイ「Lilyー日々のかけらー」を読んであらためて感じた次第なのです。