アラフォーおじさんの健太です。
わたしの敬愛するビートルズ。
数多くある彼らの珠玉の名曲を世代間で伝えていくために、6曲が収録されたストリーム配信限定アルバム「The Beatles For Kids – Morning, Afternoon & Night」がリリースされたとの記事がありました。
アルバム名に"For Kits”とあるようにビートルズの曲を子供たちに広く知ってもらうために企画されたアルバムのようです。
とても、興味があったのでアルバム収録リストを見てみると、結構意外な選曲だったので今日はそれについて書いてみます。
王道曲+以外曲?
1曲目”Ob-La-Di,Ob-La-Da”
大変ポップな曲調とビートルズの曲の中では教科書に登場するくらい子供達にも馴染みのある曲なので、いわば「ビートルズ子供向け曲の鉄板曲」
1曲目になるのは予想通りです。
2曲目”Yellow Submarine”
1曲目の”Ob-La-Di,Ob-La-Da”と同じくらい、子供達に馴染みのあるビートルズ曲だと思います。
ドラム担当のリンゴ・スターがボーカルのポップな名曲。
聞いていると何かほんわか幸せな気分になる曲ですよね。
曲調+おそらく歌っているリンゴの温和な人柄が感じられる曲だからだと思います。
もし、ビートルズのメンバーの中で子供達に人気投票をさせたら、多分、リンゴがおそらく一番人気になるのではないでしょうか。
ジョン・ポール・ジョージと比べて小柄で丸顔、くりっとした瞳をもつリンゴが子供達にとって最も親しみを感じるルックスだから。
(「ドラえもん」や「ガチャピン」のルックスが子供たちに人気があるのは同じ理由です)
おそらく、ビートルズ好きならば、1曲目、2曲めはいわば王道でだれもが予想できたと思います。
3曲目”Good Day Sunshine”
ポールの曲で、”Ob-La-Di,Ob-La-Da”と”Yellow Submarine”に知名度は及びませんが、ポールらしいとてもポップで美しいメロディーラインで、いかにもキッツ達が好みそうな曲調なので、納得。
4曲目が意外な選曲?
わたしが意外だったのは4曲目、”Rock and Roll Music”
ビートルズのオリジナル曲ではなく、チャック・ベリーの代表曲のカバーです。
彼らの下積み時代、盛んに小さなライブハウスでギグをやっていたころから演奏されている曲。
いわゆる、「オールディーズスタンダード・ナンバー」で、同じくビートルズのチャック・ベリーカバー曲である”Roll Over Beethoven”に比べるとポップな曲調ですが、果たしてロックナンバーである”Rock and Roll Music”を「キッツ達が好むのかな?」と素朴に思ったんです。
もし、このアルバムを聞いた子供たちが、”Rock and Roll Music”を鼻歌していたら、ビートルズ好きの私としてはとても微笑ましく、嬉しい限りですが…。
若きビートルズの初々しさや疾走感を感じるナンバーなので、そんなフレッシュさが選曲の理由かも知れません。
5曲目”Your Mother Should Know”
こちらも意外でした。
ポールの曲でアルバム「Magical Mystery Tour」に収められた曲です。
ビートルズの曲の中では、かなりマイナーな類になると曲だと思いますし、1~3曲目の曲調に比較するとかなり大人っぽくて穏やかな感じがする曲です。
どちらかというとマイナーで子供にはあまり受けそうにも無い曲調の”Your Mother Should Know”。
それがなぜ選曲されたのか?是非選者に理由を聞いてみたいところです。
ラストを飾る6曲目は”Good Night”
ビートルズのベスト盤や編集盤を除くアルバムの中で、唯一の2枚組の大作「The Beatles」、通称「ホワイト・アルバム」。
その最後を締める曲です。
ボーカルはリンゴで、彼の人柄がにじみ出ているほっこりしたボーカルと、バックを飾る壮大なオーケストラアンサンブルがとても印象的な曲です。
実は、この曲はジョン・レノンが作った曲で、オノ・ヨーコさんと結婚する前の奥さん(シンシアさん)との間に生まれた子供であるジュリアン・レノンのために書いた子守唄なのだそうです。
シンシアさんと離婚を決意していたジョン。
ジュリアンと愛する母親を離別させてしてしまうことへの罪の意識を子守唄を歌うことで、払拭させるために書いた曲だと言われています。
とても、ゆったりしていて荘厳で美しいメロディーのナンバー。なにせ子守唄なので子供たちが気に入る曲調です。
なので、この曲が選曲されたのは納得です。
アルバム6曲中2曲もリンゴボーカルの曲!!
なんといっても、僅か6曲のアルバムなのにリンゴのボーカル曲が2曲を占めているのが印象的ですよね。
ビートルズの公式発表曲は213曲あり、そのうちリンゴがボーカルの曲は11曲と言われています。(たぶん‥)
割合にすると、僅か5%強です。
それが、今回のキッツ向けアルバムではなんと、リンゴボーカル曲が33%(2÷6=0.333)も占めるじゃないですか!!
もちろん、今回のアルバムは企画ものなので、それとオリジナル・アルバムとを単純な比較をするのはあまり適切ではありませんが…。
でも、おそらくこのアルバムの収録曲を選定した方は、愛くるしいルックスと人柄、やさしさがにじみ出ているリンゴのボーカル曲が子供たちにより受け入れてもらえると考えてセレクトしたに違いありません。
もうすぐ訪れる年末年始も今年は「お家」で家族皆で過ごされる時間が多いと思います。
ビートルズ好きな方。
特に、お子様がいる方は子供と一緒になって是非一度このアルバムを聞いてみてはいかがでしょうか。
今日も最後までお読みいただきまして有難うございました。
したっけね~!!