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貴乃花親方「一兵卒」発言の違和感について

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BLOGOSより拝借しました
 
”26日放送のフジテレビ系「バイキング」(月~金曜・前11時55分)では、貴乃花
親方(45)=元横綱=が元横綱日馬富士関(33)の暴行問題を巡り、日本相撲協会の対応を問題視して内閣府へ提出した告発状を取り下げる意向を明かしたことについて特集。前宮崎県知事・東国原英夫氏(60)ら出演者から「がっかりした」と落胆の声が上がった。”
 
 
わたしは、貴乃花親方の日馬富士による暴行について
 
通常のルート(手順)である相撲協会にまず報告するという方法をとっていたら、内部でうやむやに処理されていたかもしれない問題について
 
・先に警察に相談して、相撲社会に根強くはびこる暴行問題について、世間に対して問題提起を図ったこと。
 
相撲協会との軋轢を恐れずに弟子の貴ノ岩を守ったこと。
 
・暴行を働いた日馬富士関を引退に追い込んだこと。
 
貴乃花親方の(方法論について様々問題はあるのは承知の上で)以上のような結果を残した貴乃花親方の行動を支持していました。
 
でも、以後の貴乃花親方の行動ははっきり言って訳がわからないとあなたも思いませんでしたか?
 
 

なぜ、告訴を取り下げるのか?

 
”「内閣府の対応についても、私自身は法律に詳しいわけではないが、一兵卒としてゼロに戻してスタートするように、弁護士と協議したい」と続けた。春場所前、元日馬富士による傷害事件の対応などをめぐって内閣府日本相撲協会を告発しているが、取り下げを考えているのかと、記者がただすと、「ゼロに戻してスタートする気持ちで弁護士さんに了承されるように」。うなずきながら答えた。”
 
上記貴乃花親方の発言
 
相撲協会への告発内容について、我々一般庶民は詳しい内容はわかりません。
 
しかしですよ…。
 
 
少なくても、日馬富士関が弟子の貴ノ浪に大怪我を負わせてしまった。
その厳然たる事実にたいして、それを隠そうとしたかもしれない(又は過去にそうしてきたかもしれない)相撲協会の体質やガバメントが働いていない体制に対して、何らかの告発をすることだったと思います。
 
それ自体、非常に意義があることです。
 
いくら今回弟子である、十両貴公俊関が暴行に及んだからと言って、それを取り下げるとはどうゆうことなのでしょうか?
 
坂上忍さんが言っているように、
告発したことと、今回弟子である貴公俊関が暴行を働いたことは、「暴力」という共通のキーワードはあるものの、全くの別問題だと思いませんか。
 
暴力に対して毅然とした態度をとってきた貴乃花親方は何も間違ったことでは無いし、勇気のある行動ですよね。
 
実際、世論もそんな貴乃花親方にエールを送っていた方が多かったと思います。
 
それが、あろうことか、身内である弟子が暴行をしてしまった。
だから(仕方が無しにでしょうか?)暴行問題に関する告発は取り下げる。ということです。
 
勿論、暴力に対して強い態度をとり、問題提起を図ってきた貴乃花親方です。
 
自ら率先して暴力のない形での弟子育成や教育をこれまでしてきたのだと思います。
 
それが、身内に暴力を働いている人間がいて、今回明るみに出てしまった。
 
そんな状態で、暴力反対を訴えて告発を行っても説得力もないし、自分に暴力反対を叫ぶ資格は無いと判断したのかもしれません。
 
 

新入社員はものを申す権利は無いのか?

 
 
でも、わたしが最も、違和感を覚えたのは親方の
一兵卒としてゼロに戻してスタートするように”の部分です。
 
「一兵卒」とは
”ある活動をする大勢の中の一人として、下積みの任務に励む者。”
との意味だそうです。
(goo辞書より)
 
もし、貴乃花親方が一兵卒の意味を正確に知っていて、その発言をしていたならば意味はこうなります。
 
「わたしは、今回組織に楯突いて、苦い目にあってしまいました。」
 
「わたしは、これから一兵卒、ペイペイな人間になり、たとえ組織で不正が行われていようとも、(一兵卒はそれを公にする力も、そして権利もないから)それを見て見ぬふりをして黙っていることにします。
 
と宣言していると同じことのように思いませんか。
 
明日からはわたしが勤めている会社にもまさに「一兵卒」の新入社員が入社してきます。
 
希望に胸を踊らせて入社してくる新入社員らが、貴乃花親方の発言を聞いて
 
悪しき組織の風習に対して「風穴を開けると痛い目に合うぞ!」
 
そのように思ってしまったのなら、そんな残念なことはありません。
 
 
 
みなさんはどう思いますか。