3ヶ月後に開催が迫った、サッカーロシアワールドカップ
予選リーグで日本代表と戦うセネガルを想定した格下マリとの試合で日本代表はまさかの1-1のドローに終わりました。
本番間近にもかかわらず、ハリルホジッチ監督の戦術・メンバー起用に関しての批判やいまさらの更迭・監督交代論がにわかに叫ばれています。
先日行われたワールドカップ(W杯)ジャンプ女子個人第14戦で見事優勝しました。
自身今季初優勝であり、同五輪で金メダルを獲得しW杯総合優勝を決めているノルウエーのマーレン・ルンヒ選手を抑えての優勝
そして何より、
”男女を通じて歴代単独最多の通算54勝をマークした。14戦未勝利から苦しみ抜いて掴んだ歴史的快挙を、海外メディアも「偉人の記録破る」「歴史を作った」「W杯の歴史で最も成功したスキージャンパーになった」などと続々と称賛している。”
とのこと。
平壌オリンピックで銅メダルをかけた跳躍の際、スタート台に立った高梨選手の表情にはある種の強烈な覚悟のようなものが感じられ、普段の柔和な表情からは想像できない、まさに「勝負師」の顔をしていました。
悲願のメダルを獲得された後にみせた涙やチームメイトの伊藤選手との抱擁は日本中を感動に巻き込みました。
高梨選手が、W杯でも優勝し歴史上最も偉大なスキージャンパーとして歴史に刻まれることは非常に嬉しい限りです!!
そんな、再び栄光を取り戻した高梨選手ですが、オリンピックでメダルを獲得する前は
・最近はメイクに時間をかけて、多くのテレビに出演するタレント気取りのようなことをしている。
そんなことをしていて練習時間を犠牲にしているからライバル勢の台頭を招いたのではないか。
・1,000万円以上のするベンツを乗り回し、天狗になっているのでは?
・そんな競技に対する真剣さとストイックさを失ってしまった彼女はもはや過去の選手になってしまったのでは?
など
およそ競技とは関係ない、メイクやベンツのことまで関係させ、世間から大きなパッシングを受けてしました。
オリンピックでもしメダルを取れていなかったのならば…。
パッシングも更に大きくなっていたことが予想されましたよね?
オリンピックで銅メダルを獲得したとき、正直な気持ちとして
「これで、沙羅選手のパッシングも収まるだろう。良かった!」と思った方も多かったのではないでしょうか。
サッカー日本代表にはどうして世間は甘いのでしょうか。
高梨選手はW杯でこれまで何度も優勝している。
かたや、サッカー日本代表は連続してW杯に出場しているものの、優勝は勿論のこと、3位以内に入ったこともありません。
勿論、女子スキージャンプは「マイナースポーツ」です。人気も競技者人口も世界一である「超メジャースポーツ」のサッカーに比べると、ライバルが少ない面は否定できません。
でもですよ。
競技の枠で考えれば、高梨選手の方が圧倒的にサッカー日本代表に比べれば、実力・実績ともに格上なのです。
まさに、サッカー日本代表は高梨選手に「足元にも及ばない」のです。
高梨選手が1年間W杯の勝利からたまたま遠ざかっているだけで(優勝していなかっただけで2位、3位にはなっています)あれだけのパッシングを受けてしまう。
なぜか、競技の成績だけではなく、なぜかメイクや購入した車のことまで批判される。
でも、サッカー日本代表が試合に負けたり苦戦しても、どうしてでしょう?
サポーターやスポーツ番組のコメンテーター、スポーツ評論家などは余り日本代表の不甲斐ない戦いぶりに不満や批判を述べることはありませんよね。
この差って一体なんなんでしょうか?
本田選手の金髪も批判されるべき?
高梨選手がメイクのことで批判されるのであれば、サッカー本田選手の髪型(金髪)も批判されるべきではないでしょうか。
まして、代表に復帰し試合に出場したものの本田選手の動きはあまり良くなかったようです。
高梨選手のパッシングを考えれば、本田選手に対してパッシングの嵐が吹き荒れてもおかしくはありませんよね。
すみません…。
わたしはサッカーのことは詳しくないので、サッカー日本代表の選手の方々や本田選手のことを決して批判したいわけではありませんし、競技のとは関係のない風貌・言動等でスポーツ選手の皆さんがパッシングされるのは反対です。
ただ、高梨選手であれば批判されるのに、本田選手は(あまり)批判されないことがおかしいのではないかと思っています。
最後に
先程、サッカー日本代表にマスコミやスポーツジャーナリストは甘いと書きました。
でも、例外の方がいます。
この方は、いつも歯に衣着せぬ発言をするのでネット上でも批判も多いですが、的を射た評論をされているのでわたしは好きです。
今回のマリとの戦いを評して、こう述べています。
”スタンドもガラガラだったね。普段はベルギーでプレーする久保や森岡が出ているにもかかわらず、だ。これが世界における日本の現在地なんだ。わざわざスタジアムに足を運びたくなるようなチームではない。お客さんを呼べる選手がいない。
結局、海外ではまだまだ“無名”の存在というわけだ。実力的にもワールドカップに出られない国とのゲームでドローに持ち込むのが精一杯。現実を突きつけられたね。”