Better Days!!

北海道出身アラフォーサラリーマンのブログ。Youtube・ビジネスハック・音楽・鉄道について

インプラント・ブリッジにする前に! 自分の歯を移植する方法とは?

わたしは、3年ほど前からずっと歯医者さんに通い続けています。
 
決して今まで胸を張れるような健康的な生活を送ってきたわけではありません。
でも、身体は丈夫なのが原因かどうかわかりませんが、歯も健康でした。
 
なのに、3年間歯医者さんに通い続けています。
 
奥歯に大きな虫歯が出来てしまい、大学生の時にクラウン(金属の被せ物)を入れていた歯
それが、3年前突然クラウンが外れていまいました。
 
外れた時は、
「大学生の時からアラフォーになった今日まで、奥歯で酷使され続けたクラウンだから、寿命になってしまったのかな?」
「近所の歯医者さんに行って、再度クラウンを入れ直してもらえれば元通りになるよね」
と軽く考えていました。
 
でも、いざ歯医者さんに行って、レントゲンや歯科用CTを撮ってみると
歯医者さん一言。
 
「残念ながら、この歯は残すことが出来ません!抜く必要があります。」
 
どうも、クラウンを入れた後、クラウンを被せた歯の内部で虫歯が進行。
歯の根っこ(歯根)がもろくなっている状態で、長年に渡って咀嚼を続けたことで既に歯根が割れている。
そうなると、歯根の上にある歯(歯冠)を残すことは出来ないから抜歯するしかない。
 
ということでした。
 
そうなのです。
歯が健康だと自分が思っていたのは、単なる思い違いであり、大学生のとき歯医者さんに行って以来
およそ20年近く(!!)、全く歯医者さんに行かなかった間に虫歯は抜歯するしかないほどに進行していたのです。
 
抜けてしまった奥歯を補う方法で一般的に知られている方法は
 
・ブリッジ
抜けてしまった歯の両側を削り、その歯を支台として抜けてしまった歯の部分にかぶせるように設置した人工歯を固定する方法
 
・入れ歯
抜けてしまった歯の両側に金属製のバネを引っ掛けて、人工歯を支える方法
 
抜けてしまった歯の顎骨にチタン製の人工歯根(インプラント体)を埋め込み、その上に人工歯を固定する方法
 
以前、抜けた歯を補う方法としてはブリッジと入れ歯が一般的でしたが
 
 
チタン製等の人工歯根(インプラント体)が時間が経過すると顎骨と同化し、天然歯と同じように噛むことが出来るようになる
 
ブリッジのように、健康な歯を削る必要がなく残された歯への負担が少ない
入れ歯のように着脱する必要がない
 
という理由で
ブリッジ、入れ歯に続く「第3の治療法」として急速に普及しています。
 
インプラントは、上記のようなメリットがある治療法です。
 
でも、みなさんは、インプラントには大きなデメリットがあることを知っていますか?
 

インプラントのデメリットとは

インプラントのデメリットは、一体何でしょう。
 
一番先にみなさんが思いつくのが費用面の問題ではないでしょうか?
 
インプラント治療は歯の矯正治療と同様で審美治療となるため、健康保険での治療は出来ません。
 
いわゆる、全額治療費が自己負担の「自由診療」となります。
 
自由診療は、各歯科(医者)が任意に治療費を設定できるためインプラントの治療費には幅があります。
 
概ねインプラント1本あたり40万円程度が相場ではないかと思います。
 
通院・検査費用などを含めると、2本イ
ンプラントにすると100万円を超えてしまうことも少なくありません。
 
美容整形同様、大変経済的負担がかかる治療となります。
 
でも、
インプラントは天然歯のように噛むことが出来るようになるし、脱着も必要ないんだよね」
 
「一生お世話になる歯なのだから、お金がかかっても、インプラントにしよう!」
 
と思うかもしれません。
 
経済的負担の他に、インプラントには天然歯の歯根に存在している「歯根膜」がありません。
 
「歯根膜」は、歯と歯槽骨をつなげている組織で歯に加わった力を和らげる「クッション」や加わった力を脳に伝える「センサー」の役割を果たしています。
 
例えば、食べている料理の中に髪の毛が万が一入っていた場合
 
我々は「あっ。髪の毛!」と即座に感じることができ、食べ物と髪の毛を一緒に飲み込んでしまうようなことはまれです。
 
日本人の髪の毛の平均的な太さはおよそ0.08mmつまり、100分の8ミリです。
 
そのような非常に細い髪の毛を一瞬にして検知できるのは、歯根膜があるおかげなのです!
 
インプラントには、その歯根膜がありません。
 
噛む力を和らげる「クッション」、脳に伝える「センサー」がないため、噛む力加減を調整できないのです。
 
結果、他の歯や周囲の組織を痛めてしまうというトラブルを起こすことがあります。
 
インプラントには経済的負担の他にも、そのようなデメリットも存在するのです。
 

自分の親知らずを移植する方法があります。

 
そこで
ブリッジ・入れ歯・インプラントの3つの選択肢の他に、自分の親知らずや使われていない歯をぬけてしまった歯に移植する方法(歯芽移植)という方法があるのを知っていましますか?
 
・移植する歯が虫歯などに侵されていない健康な歯であること
 
・移植する歯が抜けた歯の形状に近いこと(大きさが揃っていること)
 
・移植する歯の歯根が割れていないこと
など
 
移植するためには条件がありますが
 
歯芽移植 はインプラントと違い「歯根膜」を残すことが出来ます。
 
インプラントに比べて自然な噛みごたえを感じることもできますし、他の歯などに影響を及ぼすトラブルも少なくすることが出来ます。
 
また、インプラントは、自費診療で大きな費用がかかりますが、歯芽移植は条件次第で保険適用になりますので、費用もぐっと抑えることが可能です。
 
保険適用となる条件は
 
・移植できる歯が「親知らず」か「埋伏歯」である
・移植する場所に歯がまだ残っていること
 
すでに歯が抜かれてしまっている場合や、元々歯がない場合は、保険適用外となるため
 
今通っている歯医者さんから
「歯を残すことが難しく、抜歯するしかない」と言われている場合は、歯を抜く前に是非一度
歯の移植、「歯芽移植」が出来なないか相談してみることをオススメします。
 
実際、わたしは数週間前に、上顎の親知らずを下顎の抜くしか方法がないと言われた虫歯に移植しました。
 
もともと通っていた歯医者さんに「この歯は根が完全に破れてしまっていて残すことが出来ません」と言われ
わたしが「それでも、なんとか残すことは出来ませんか」と相談しても
「残念ながらできません。他の歯医者の先生でも同じ答えになるかと思います」
との回答でした。
 
わたしは
「ブリッジ・入れ歯・インプラントの他に何か良い方法はないだろうか」とインターネットを中心に調べていたら
親知らずを移植する方法があることを知り、近所に豊富な実績を上げている歯医者さんがいることもわかりました。
 
その歯医者さんに転院し、自分の親知らずが移植に適しているかレントゲンやCT検査で確認したところ
「多分大丈夫でしょう!」との回答
 
現在、移植してから2週間が経過していますが、今のところ経過は良好のようです。
 
移植した歯が親知らずで抜かないと無理と言われた歯が残っている状況で移植したので、保険適用となり費用も抑えることが出来ました。
 
・移植した歯が完全にくっつくまで数ヶ月時間がかかる
(それまでの間は移植した歯側で食べ物を噛むことができない)
 
・移植するために抜いた歯が実際に移植に使えるかは80%の確率で、検査でOKとなったからといって完全に使えるわけではない。抜いた歯の状態によっては移植を断念せざるを得ないこともある
 
・移植した歯が永久に持つものではない
(わたしの先生は10年以上もあり得るが 5年~10年程度もてば御の字と言っていました)
 
以上のように、
歯芽移植にはデメリットもあり完全な治療法ではありません。
 
でも
歯を抜かざる負えないと言われた時の治療法として「ブリッジ・入れ歯・インプラント」に並ぶ治療方法の候補として
 
「親知らずの移植」
 
是非考えていただきたく思います。