アラフォーおじさんの健太です。
わたしは音楽が好きで、ロックのライブもよく行きます。
特にギターサウンドが好きで、あまり上手ではありませんがギターも弾きます。
ロックに興味が無い人は、あまり馴染みが無いかもしれません。
ロック界には、「世界3ギタリスト」と評される御大がおります。
・ジミー・ペイジ(レッド・ツェッペリン)
・エリック・クラプトン(クリーム)
・ジェフ・ベック(ジェフ・ベックグループ)
※カッコ内は在籍した代表的バンド
ロックにさほど興味がなくても、エリック・クラプトンは「ティアーズ・イン・ヘヴン」という切ない名曲を歌うダンディなおじさまということで日本人に多く知られているかもしれません。
世界3大ギタリストに対して
我らが「日本3大ギタリスト」は居るのか?
私の知る限り、「日本3大ギタリスト」という括りでギタリストが評されていることはあまり聞いたことがありません。
でもロック好きではない人でも、日本人ギタリストにChar(チャー)さんという方がいて見てくれもカッコいいし、どうもとてつもなくギターが上手いらしいということは知っている方は多いかと思います。
ギター好きな私です。
Charさんの存在はもちろん知っていたが、なぜか今まであまり興味がなかったんです。
でも、最近、Charさんが出演しているYou Tubeを頻繁に見ているんです。
それが、とても楽しい。
何故「楽しいのか」と考えてみると
Charさんは、「とにかく純粋にギターが好きな人なんだなぁ~!」と心に伝わってくるからではないかと思ったんです。
Charさんのようなプロのギタリストは、ギターが大好きプラス、その腕前がすごいということでプロになっているわけです。
プロになったギタリストが「ギターを弾く」ことでずっと生計を立て続けていくために
他の同じプロの猛者達とのどれほどの厳しい競争があって、それに勝ち続なければならないとダメなのか、どれほど「ギターで食べていく」ということが過酷な環境なのかについて、わたしはあまりわかりません。
しかし、プロになった以上、たゆまぬギター演奏や自己アピール能力の研鑽に努めていかなければならないことは想像に難しく有りません。
プロとしての厳しさを身につけた場合、どうしてもプロとして自立するまでに経験した並々ならない苦労や時間等が悪い意味で影響してどうしても
理屈っぽくなったり
その道を志そうすとする新参者に厳しく当たようになったり
変にマニアックになったり
そんな傾向があると思うんです。
でも、Charさんは違うんです。
Charさんを見ていると、
「この人。本当にギターを弾くのがただ大好きなんだなぁ」ということが伝わってきます。
だから、見ているこちらも楽しくなってしまう!
実際、チャーさん本人も
「ギターを弾くことは好きだけれども、ギターについて、マニアックなことは知らないし(あまり)興味がない」と言っていますよね。
只々、ギター好きだということが伝わってくる
わたしが、Charさんのそんな一面を特に感じたのは
今は亡きRCサクセション忌野清志郎さんとのギターセッション番組をYoutubeで視たときです。
Charさんとキヨシローさんが二人、とてもリラックスして
音楽を始めたキッカケ
二人の好きな音楽についての変遷
ギター愛
など
トークとセッションを交えながらまったりと展開していきます。
この番組は、視ていると、とてもほのぼのとした気分になりますし、ミュージシャンですからあたりまえなのですが、ふたりとも本当に「音楽が好きなんだなぁ」ということがひしひしと伝わってきます。
この番組で最もわたしが好きなところ
これまで二人音楽を語りながら、時折」アコースティックギターでセッションしていたのですが
Charさんが「エレキ弾かない?」とキヨシローさんに提案します。
そして、その後 「(弾こうと思っても)エレキに”線”入っていないでしょ?」と言うんです。
それに対して、キヨシローさんが「イイねぇ”線”って言うのが!」と返します。
その二人のやり取りがとても微笑ましくて見ていてたまらなくなります。
エレキギターは、ギターを弾いた時に発生する弦の振動を電気的に変換増幅させ、ギターアンプに入力して音を出す仕組みです。
ギターとアンプの間には発生した電気振動を送るためのケーブルが存在します。
Charさんが”線”と言っていたのは、そのケーブルのこと。
エレキギターをやったことがある人ならばわかると思いますが、たとえ、ギターの初心者であったとしても、ケーブルのことを「シールド」とか「ケーブル」とか言い方をする方が多い。
プロのギタリストからも一目置かれるスーパーギタリストであるCharさんが、ケーブルのことをそっけなく、”線”というのが、なんとも微笑ましい。
なぜなら、Charさんがギターのスペックを第一にこだわるような人ならば、シールド(ケーブル)のことをおそらく”線”と表現しないから。
プロのミュージシャンは自分の弾いたギターの音色にとてもこだわります。
シールド(ケーブル)は、エレキギターとギターアンプの仲介するものだから、その品質の善し悪しは間接的とは言うもののギターの音色に影響を与えるので。
だから、オーディオマニアがスピーカーケーブルにこだわるのと同様に、たとえプロのギタリストでなくてもシールド(ケーブル)にこだわる人が多い。
あるモノに対してこだわりを持っている人は、こだわりのあるモノを普遍的な名詞をつけて呼びたがらない傾向があると思うんです。
例えば
スピーカーケーブルにこだわりがある人は、「オーディオアンプとスピーカーを繋ぐ”線”」とはおそらく言わないし
車にこだわりのある人は、「オレは”乗り物”が好きだ。」とは決して言わない。
スーパースターで職人肌ギタリストであると評されるCharさんです。
もちろん、シールドに多かれ少なかれこだわりは必ずあると思います。
でも、Charさんは(おそらく)こだわっているケーブルを、極々一般的な名詞である”線”と表現した。
Charはお兄さんがとても大事にしていて、「お前、触ったら殺す!」とまで言われていたエレキギターに小さな頃とても興味を持った。
そして兄の居ない間を見計らってこっそり弾いていたと言っています。
憧れのエレキギターをギターアンプに繋げた時、心踊らせた小さな竹中少年(Charさんの本名)はシールドをきっと”線”と表現していたでしょう。
その時の体験がどこかにあって、日本を代表するロックギタリストになった、Charさんも今なお”線”と言っているのかもしれない。
そう想像すると、Charさんの”線”という表現を聞いた時
とてもほっこりした気分になったし
Charさんが事あるごとに
「別に機材のことはあまり興味がなくて。」
「オレはギターを弾くことが好きなんだ!」と
言っている意味をあらためて垣間見たよう気がしてとても嬉しい気分になったのでした。
また、この動画でもう一つとても好きな場面があるんです。
キヨシローさんは、無事 ”線”をギターアンプに繋げて、二人でセッションし始めます。
ブルースの即興演奏
Charさんがリズムギターを弾いて、キヨシローさんがリードを弾くという展開です。
キヨシローさんが、ブルースギタリストで3大キングの一角「アルバート・キング」風のフレーズを弾いた時
Charさんが「やるねぇ-!!」
「『そんな悪さ』どこで覚えたの?」
と
キヨシローさんに感心?しきりに話す場面があります。
これに対するキヨシローさんの答え。
それに対してのCharさんのリアクション!
相当ともにとてもウィットに富んでいてとてもおもしろいので
興味のある方は、ぜひ動画を見てくださいな。
ではでは、今日はこのへんで。
したっけね。