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アメフト悪質タックル「先輩に相談すべきだった」と言ったコメンテーターへの違和感について

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@niftyニュースより

 
日大アメフト部による悪質タックル問題
 
関東学生連盟が内田前監督と井上前コーチについて、永久追放に相当する「除名」処分を決定しましたよね。
 
とりあえず、両人に最も重い処分を下しだ連盟の正しい判断に大部分の方が賛同されたのではないでしょうか。
先日放送された日曜日夜のテレビ番組「Mrサンデー」の特集でも悪質タックル事件がとりあげられていました。
 
 

「先輩に相談すべきだっと」いう発言の違和感

 
特集ではアメフトと同じフィールド競技のラグビー選手として花園出場経験がある橋元元大阪府知事
 
東京大学アメフト部監督である三沢英生さん等が出演
 
今回事件が起きてしまった原因や背景の分析・再発防止に向けた提言など非常に傾聴に値する意見が出されていて、とても興味深く見ていました。
 
その中で出演者の一人、ジャーナリスト・青木理氏が
 
「監督やコーチに悪質タックルをするように命じられた宮田選手はいくら命じられたとはいえ、それを実行に移す前に例えば先輩などに相談するなどの方法があったのでは。」という発言がありました。
 
一見、その発言はその通りにようにも思います。
 
でも、わたしは非常にその発言に違和感を感じました
 
 
果たして、
 
「先輩に相談したからと言って状況は変わったのか?」
 
「そもそも、宮田選手が先輩という第三者に相談できる状況だったのか?」
 
 

先輩に相談しても同じだったのでは?

 
なぜ、わたしが違和感を感じたのか。
 
だって、仮に宮田選手が先輩に相談したからといっても、おそらく悪質タックルはせざる終えなかったのではないかと思うからです。
 
タックルを指示したとされる田口元監督は、カリスマ監督であり大学No2の実力者、宮田選手が記者会見時言っていましたがチームの監督とはいえ、ほとんど会話することもない、いわば雲の上のような存在。
 
その上、チームの選手達には常日頃「俺の指示することを実行すると約束できたら試合に出場させてやる」と言っていたようですよね。
 
そんな監督からの指示です。
 
おそらく、先輩に相談したとしても先輩の答えは
 
「まったくもってフェアではなく、絶対にやってはいけないことだけれども、今回は泣く泣くやるしかない」
 
と言われていたと思います。
 
事実、先日発表された選手側からの声明文では、
 
”私たちは、監督やコーチに頼りきりになり、その指示に盲目的に従ってきてしまいました。それがチームの勝利のために必要なことと深く考えることも無く信じきっていました。また、監督・コーチとの間や選手間のコミュニケーションも十分ではありませんでした。そのような私たちのふがいない姿勢が、今回の事態を招いてしまった一因であろうと深く反省しています。”
 
と述べられていました。
 
 
宮田選手は、田口元監督自身が言っていたように将来の日本代表候補にも挙がるような才能あふれる選手です。
 
にもかかわらず、問題が起きた試合前は練習にも参加させてもらえなかったのですから。
 
相談された先輩はこう考えたでしょう。
 
「そもそも絶対権力者である監督の指示には断れない」
 
「仮に断ったら、お前は以後の試合に出れなくなる可能性が高い」
 
「だから、やるしかない」と。
 
悪質タックルを指示された宮田選手は、試合前そうとう追い込まれていたようです。
 
試合がスタートする前に、井上コーチがわざわざ本人の前に行って
 
「 試合終わってなにもできなかったは絶対に許されないぞ!」と
 
タックルの実行を念押しされていたと言われています。
 
 
なぜ念押しをしたのか。
 
おそらく井上コーチは、宮田選手がタックルをするか否か迷っている精神状況にあることを気づいたのでしょう。
 
だから、迷っている宮田選手にタックルすることを決意させるための発言だったのだと思います。
 
もし、仮に宮田選手が信頼している先輩に相談した結果
 
同じように「タックルするしかない」と言われていたら、宮田選手がさらに追い込まれてしまう可能性もあったと思うのはわたしだけでしょうか。
 
 

選手は監督・コーチに「洗脳」されていた?

 
先の選手たちの声明文にあるように、選手達は半ば盲目的に監督やコーチの指示を絶対守るようになっていた。
 
宮川選手やそのほか選手達の責任は全くゼロではないと思います。
 
でもですよ。
 
選手は試合にでて良いプレーをするのが最大のモチベーション
 
「俺の指示を実行した者のみ、試合に出してやる」
 
そんな監督の下では、選手は監督の指示を聞かざる負えませんよね。
 
 
一種の「洗脳」です!
 
だって
指示を聞かないと試合に出られない。
 
試合に出ることが出来なければ日々厳しく行ってきた練習の成果を試すこともできないのですから。
 
泣く泣く、どんな指示であっても監督の指示に従うしかない。
 
 
 
わたしは、サラリーマンです。
 
サラリーマンも基本的には一緒です。
基本、社長や上司の指示には従わなければなりません。
 
なぜなら、社長や上司はわたしの人事権を握っているから。
 
社長や上司の意向に逆らったら、希望しない部署に移動させられたり、最悪の場合色々な理由をつけられて退職を勧められるかもしれない。
 
つまり、上の者に逆らえば、自分に多大な不利益を得る可能性が往々にしてある。
 
だから、基本的には上の者の指示を従うのが世の大部分のサラリーマンのスタンスだと思います。
 
幸い、サラリーマンであれば、よっぽど上にたてつかない限り退職まで追い込まれるケースはまずない。
 
たとえ、配転になっても仕事は続けていくことはできるし、結果ある程度の生活も今まで通りできる。
 
 
一方
 
日大の選手達は監督に逆らうと、試合に出してもらえない。
 
サラリーマンのケースでいうと、逆らった途端に一気に退職まで追い込まれてしまうようなものなのですよ。
 
全国津々浦々からアメフト選手として極めて優秀な選手が集まっているのが日大チームなのです。
 
いわば、選手達はアメフトの申し子。
 
実力のある選手が、試合に出してもらうことが出来ないというのは、選手の生活の糧を奪われてしまったことと同然です。
 
そんな状況下におかれた選手たちは、監督に「洗脳」されてしまい、指示に対して盲目的にならざる負えない。
 
 
 
宮川さんをはじめとする選手たちに
 
今回の事件の責任の一端を問うのはあまりに理不尽ではないかとわたしは思うのですが...。
 
 
あなたはどう思いますか。